インフルエンザとは?予防法は?病院へ行くタイミングは?

医療記事

こんにちは。棒磁石です。

寒くなって空気も乾燥し、インフルエンザの流行する季節になってきました。

棒磁石
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私は先日予防接種を受けてきました!

インフルエンザ、流行ウイルスはA/H1N1pdmが先行
2018/19シーズンのインフルエンザは、A/H1N1pdm09が季節化した2011年以降で3番目に速い流行の立ち上がりを見せている。また、現時点での流行ウイルスは、国立感染症研究所の病原微生物検出情報(IASR)によると、A/H1N1pdmが7割を占めていることが分かった。

今年も流行の兆しが見えてきた、というニュースが出されていますね。

 

インフルエンザは誰もがかかる可能性があり、他人事ではありません

流行に先立って、インフルエンザとはそもそもどういう病気なのか、治療や予防はどうすればいいのか、私の持っている知識でできる限り分かりやすく解説したいと思います!

※医療関係者向けではなく、一般の方向けの記事です。

 

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インフルエンザのいろは

どんな病気?風邪との違いは?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。

インフルエンザウイルスには A型、B型、C型があり、一般的にヒトに対して流行を起こすのはA型とB型です。

B型よりもA型の方が感染力も強く、症状も比較的重くなる傾向にあります、

C型は、赤ちゃんなど免疫状態の低い人に稀に感染しますが、例数も少なくワクチンはありません。

インフルエンザに特徴的なのは、高熱(38.0℃以上)と全身症状(悪寒、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感)が急激にみられる点です。

一般的な風邪は、喉の痛みや鼻水のような上気道症状から始まり、数日以内に発熱が現れるという順番を取りますが、インフルエンザは数時間で上記のような症状が急速に現れることが多いです

一年中感染の可能性がある風邪に比べて、インフルエンザは冬季、特に1~3月に大流行します。

潜伏期間は1~2日であることが多く、症状は7~10日と一般的な風邪に比べて長引きます。

インフルエンザの怖い点は、合併症を起こして重症化する可能性がある点です。

インフルエンザ脳症や肺炎等の重篤な合併症を引き起こすこともあり、日本では年間1,000人程度の死亡者も出ています。

特に、以下の「ハイリスク群(合併症のリスクが高い人)」に該当する方は特に注意が必要です。

  • 65歳以上の高齢者
  • 小さなお子さん
  • 慢性呼吸器疾患を持っている人(喘息など)
  • 心臓血管系疾患を持っている人
  • 薬や感染によって免疫状態が低下している人
  • 妊婦さん

これらの方や、身近にこういった方がいる場合は、予防を徹底するなど、細心の注意を払いましょう!

棒磁石
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たかがインフルエンザ、されどインフルエンザです

以下に一般的な風邪とインフルエンザとの違いをまとめます。

一般的な風邪 インフルエンザ
流行時期 1年中 冬季(特に1~3月)
原因 ライノウイルス等多くのウイルス インフルエンザウイルス
症状の特徴 上気道症状 全身症状
症状の出現 ゆっくり 急速(数時間以内)
発熱 通常は37~38℃ 38℃以上の高熱
主症状 くしゃみ、鼻水、喉の痛み 全身倦怠感、関節痛、頭痛、頭痛
合併症リスク 一般的に小さい 肺炎や脳症などの重篤化のおそれあり

 

ここまでを読んで分かる通り、風邪とインフルエンザは完全に別物です。

風邪とは異なる対策が必要ですし、風邪みたいに甘く見ると痛い目を見ます。

棒磁石
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毎年流行して亡くなる人がいるだけの怖さはあるんです

自己診断するのは良くないのですが、「冬」「急激な高熱」「全身が痛い」と3拍子揃っていたら、インフルエンザの可能性があると考えてよいと思うので、早めに病院へ行きましょう

 

どうして毎年流行するの?

ワクチンを打っているのに毎年インフルエンザになるんだけど…

こんな人、あなたの周りにもいるのではないでしょうか?

麻疹やおたふく風邪のような感染症は、基本的に一度感染すると免疫ができ、生涯再感染することはないと言われています。

しかし、インフルエンザは毎年感染する人がいます。免疫ができていないのでしょうか?

実は、ワクチンを打てば確かに免疫はできているんです。

ただ、2017年冬に打ったワクチンでは、2018年冬のインフルエンザは防げないことが多い、というだけなんです。

 

…少しわかりにくいと思うので、詳しく説明します。

ここで、「免疫システム」は「鍵と鍵穴」の関係に近いということが重要です。

ウイルスAが持っている鍵穴に対して、ピタリとはまる鍵(ワクチン)を摂取することで、ウイルスの増殖を防ぐことができる、というわけなんですね。

人間は流行するインフルエンザウイルスの鍵穴に合うようなワクチンを開発しますが、インフルエンザウイルスも生き残るために、毎年鍵穴の形を少しずつ変化させて出現しているのです。

そのため、1年前に打ったワクチンでは対処できなくなってしまい、再感染を引き起こしてしまう、というわけなんです。

 

ちなみに、ウイルスに突然変異が起こり、鍵穴の形が大幅に変化することがあります。

こうなるとほとんどの人は免疫を持っていないので、インフルエンザの大規模感染が起こってしまうんです。

(2009年にあった新型インフルエンザの大流行はこれが原因です)

 

治療薬は?

現在、インフルエンザには5種類の治療薬があります。

大きく分けて経口薬(タミフル、ゾフルーザ)、吸入薬(イナビル、リレンザ)、注射薬(ラピアクタ)があり、医師の診断によって、最適な薬が選ばれます。

一般的に、現在はタミフルかイナビルのどちらかが処方されることが多かったのですが、今年の3月に塩野義製薬から「ゾフルーザ」という新薬が発売されました。

この薬はタミフルと同様に経口で服用できるうえ、1回の服用で効果を発揮するという優れもの。

今年はこのゾフルーザが治療のメインになってくるんじゃないかなあと思っています。

 

以下に治療薬をまとめます(販売順)。

リレンザ タミフル ラピアクタ イナビル ゾフルーザ
シェア(2017年) 25.2% 13.8% 29.2%
飲み方 吸入 経口 注射 吸入 経口
服用回数 1日2回×5日 1日2回×5日 1回 1回 1回

※新薬のゾフルーザに関しては、他の4つとは異なり画期的なので、また別の記事で扱おうと思います!

いずれの薬が処方されても、医師や薬剤師の指示に従って服薬を行うことを心がけましょう!

 

ちなみに、

タミフルって飲むと異常行動が起こるんでしょ?

という噂がありますが、タミフルによるものだという科学的な判断はなされていません

タミフル10代投与再開 厚労省、異常行動に注意喚起
厚生労働省は21日、インフルエンザ治療薬タミフルについて、10代への投与を同日から再び認める通知を出した。服用後の異常行動が報告されたため、2007年から10代への投与を原則中止としていたが、同省の

薬を飲まなくてもインフルエンザそのもので異常行動が出る、という報告もあるので、むやみに判断して勝手に薬を飲むのをやめる、なんてことはしないようにしましょう。

副作用よりも、副作用を恐れて薬を飲まないことの方がよっぽど怖いです。

棒磁石
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医者や薬剤師を信用して治療に専念しましょう!

 

いつ病院に行けばいいの?

上述しましたが、「冬」「急激な高熱」「全身が痛い」と3拍子揃っていたら、インフルエンザの可能性があると考えてよいと思うので、早めに病院へ行きましょう

ただ、注意してほしい点があります。

インフルエンザに薬の効果が出るのは、症状が出始めて48時間以内に限ります。

現在のインフルエンザ治療薬は、インフルエンザウイルスを殺す薬ではなく、増殖を抑える薬なんです。

どういうこと?

インフルエンザウイルスは体の中に入ると、猛烈な勢いで増殖し、症状が出てから2~3日後に最も数が多くなります。

ウイルス数が最大になる前で、薬で増殖を抑えることによって症状の悪化を防ぐことができるデッドラインが「48時間」というわけです。

ウイルスの数が多くなればなるほど効果が薄くなってしまうので、早めに病院へ行き、インフルエンザの治療薬を処方してもらうことが必要になります。

 

反面、症状が出てから12時間以内だと、ウイルスの数が少なすぎて、インフルエンザが「陰性」と判断されてしまうことがしばしばあります(そもそも、あまり精度のいい検査ではないので…)

陰性と判断されて帰されたけど、一向に良くならないと思って翌日もう一度病院へ行ったらインフルエンザだった…ということはよく聞く話です。

そのため、症状が出始めてから48時間以内(できれば12時間以上経った後)に病院に行くのが、ベターな選択肢と言えそうです。

ただし、上述した「ハイリスク群」に該当する人は、合併症を防ぐためにも早いうちに治療を始めた方が良いので、できる限り早く病院へ行ってください!!

棒磁石
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あれ…?いつもと違う…?と思ったら早めに病院へ

 

予防するには?

なると何かと面倒なインフルエンザ、そもそも予防できれば一番ですよね。

インフルエンザの効果的な予防方法は「予防接種」「日常の対策」の2つに分かれます。

予防接種

これが効果絶大です。

インフルエンザにかからないために、そして周りの人へ影響させないためには、ワクチン接種が一番です。

▼こちらも参考にしてください

医師が断言!インフルエンザワクチン効果と「必ず打つべき人と理由」
毎年、冬場になるとインフルエンザワクチンが話題になります。そして、「インフルエンザワクチンは効果あるの?」「インフルエンザワクチンは接種する必要があるの?」「型

特に、上述の「ハイリスク群」に該当する方は、自身を守るためにも、必ず接種するように心がけましょう。

 

インフルエンザワクチンは、接種から効果を発揮するまで、約2週間かかると言われています。

そのため、インフルエンザの流行が本格的に始まる12月よりも前の段階で、接種を終えているのが理想です。

特に、2回接種をするようなお子さんの場合は、早め早めの摂取を行うようにしましょう!

棒磁石
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遅くなってくると、ワクチンの不足もありますしね…

 

日常の中でできる予防

ワクチンを接種して満足していてはいけません。

日常生活の中で、インフルエンザ予防のためにできることを4つ、紹介します。

    1. 室内を適切な温度・湿度を保つこと
      ウイルスは低温、乾燥が大好きです(冬に流行するのはそのためです)
      加湿器などを用いて、部屋の中を50~60%の湿度に保つとよいと言われています。
    2. 手洗い&うがいの徹底(必須!!!)
      ウイルスは電車のつり革や様々なドアノブから手を通じて感染するほか、喉から侵入します
      これらを防ぐだけでも、相当なウイルスから身を守ることができます
    3. マスクの着用する
      インフルエンザが流行する1月~3月は、外出の際はマスクを着用しましょう。
      患者からの飛沫を防ぐことができるだけでなく、喉の湿度を保つ役割も果たします。
    4. 体調を整えて抵抗力をつける
      インフルエンザだけでなく、あらゆる感染症から身を守る基本です。
      健康的な食事、睡眠、適度な運動を心掛けましょう。

ワクチンと日常生活での対策の両方を行って、インフルエンザから身を守りましょう!

 

インフルエンザのまとめ

ここまでのインフルエンザの基本をまとめます。

これが分かっていれば、インフルエンザを恐れることなく冬を乗り切れそうですね。

POINT
  • インフルエンザは風邪とは全く異なる、怖い病気です
  • 冬に流行し、突然の高熱や関節痛などの全身症状が特徴です
  • 1回で効く画期的な飲み薬「ゾフルーザ」が登場しました
  • 症状が出てから48時間以内に病院へ行きましょう!
  • 子どもや高齢者などの「ハイリスク群」では特に気を付けて!
  • ワクチン接種や、日常の心がけで予防が可能です

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

インフルエンザのことが少しでも分かるようになった、気を付けようと思ったという声が聞ければ嬉しいです。

現在インフルエンザにかかっている人であれば、ゆっくり休んで、お大事にしてくださいね

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